日本分析化学会 有機微量分析研究懇談会 The Association of Organic Micro-Analysts

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有機微量分析研究懇談会とは?

1970年代から始まった機器分析の目覚しい進化とともに、有機化合物の同定・定量においても種々の優れた機器分析法が開発されています。その中においても、有機元素分析を始めとする有機微量分析法は、信頼性の高い定量分析法として、有機化学に留まらず天然物化学、生化学、医学、材料科学など多様な分野でも応用され、確固たる存在感を示しています。

一方、分析機器は自動化が進み、取り扱いが容易になった反面、分析対象が多様化したことにより、標準的な操作だけでは正しい値を得られないという場面も多々見られます。それらの問題の認識と解決にあたっては、各々の研究者、技術者による独自の対策や経験に頼っているのが現状です。

将来にわたって有機微量分析が有用な分析法として発展していくためには、各々が持つ知識・技術を集積し、継承・向上させていくことが不可欠だと考えられます。

そのような目的で、本会は前身となる「元素分析懇談会」を経て、1968年に公益社団法人日本分析化学会の研究懇談会として発足しました。現在の主な事業は、シンポジウムの開催、会報の作成、有機元素分析用標準試料の検定、ミクロ電子天びん技術研修会の実施などです。

私どもは幸いにも多くの優秀で親切な先輩に恵まれ、今日まで育てられてきました。その知見を受け継ぎつつ、今後も有機微量分析分野を拡大、発展させていきたいと考えています。

【会員現況(2021年1月12日現在)】

会員総数:169名(会員162名、顧問7名)