日本分析化学会 第68年会
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  • 会場 千葉大学西千葉キャンパス
  • 主催 (公社)日本分析化学会
  • 協賛 (公財)ちば国際コンベンションビューロー

特別シンポジウム

主催

 第68年会実行委員会

 日本分析化学会及び第68年会実行委員会では年会開催期間に併せて下記のシンポジウムを企画しております。詳細が決まりましたらお知らせいたします。

期日

 9月11日(水)~13日(金)

場所

 千葉大学西千葉キャンパス(年会会場)

9月11日(水)午後

1.生命現象における分析化学

オーガナイザー:小澤岳昌(東大院理),吉本敬太郎(東大院総合文化)

細胞の表現型や機能,細胞内の生体物質・分子情報およびそれらの物質間あるいは細胞間の複雑な相互作用ネットワークに関する情報を定量的・網羅的に獲得するためには,計測科学を意識したナノテクノロジー,化学,工学,材料科学,情報学,ケミカルバイオロジー等の融合研究が必要不可欠です。本シンポジウムでは,生命科学の融合領域分野でご活躍されている研究者に講演をお願いした。

9月11日(水)午後

2.社会の公正と安全・安心に貢献する分析化学(一般公開 参加費無料)

オーガナイザー:上本道久(明星大理工)

社会秩序を維持するため,市民の安全を守るため,競技の公平性を保つため,様々な分野で分析化学の専門家が活躍しています。本シンポジウムでは,第一線で地道に活躍する研究者より,核物質, 化学兵器,ドーピング,危険ドラッグについて,また救急現場や急性中毒で起こる様々な事象についての分析化学的取り組みを披露していただきます。

9月12日(木)午前

3.分析科学と核酸科学 – 相互刺激による相乗的展開 –

オーガナイザー:井原敏博(熊本大院先端科学),西澤精一(東北大院理)

現在,核酸医薬の研究開発が活況を呈している。また,アプタマー,DNAzymeなどの機能性核酸は,核酸医薬,ケミカルバイオロジー,超分子化学,分析化学およびこれらのフィールドを繋ぐインターフェースとして興味深い展開が期待されている。核酸科学研究には昨今の分析技術の発展が大きく貢献しており,また逆にイメージングをはじめとする様々な新しい分析技術の開発に核酸科学が寄与している事実も見逃せない。本シンポジウムでは分析科学を意識・利用して,核酸科学研究を精力的に推進している研究者に講演をお願いした。

9月13日(金)午前

4.講義「分析化学」を魅力的にするには?

オーガナイザー:藤浪眞紀(千葉大院工)

平衡論・溶液化学を基礎とした容量分析・分離を基礎とした学部講義「分析化学」を学部学生にいかに魅力的に伝え,研究室に引き込めるかはみなさん日頃より悩まれていることでしょう。高校での化学知識を定量的にするために数式を並べたり,計算問題にしてしまうと化学の本質や分析化学の面白さが伝えられません。講師の先生方から問題点やその対策,思いなどを熱く語っていただき,会場の皆さんと議論したいと考えます。

9月13日(金)午後

5.プラズマ質量分析計によるナノ粒子の高感度・高速計測

オーガナイザー:平田岳史(東大院理),敷野修(パーキンエルマージャパン)

ナノ粒子は,その特異的な化学的性質・反応性を示すことから様々な分野で活用されている。その一方でナノ粒子拡散による環境あるいは生体系への影響も懸念されている。こうした背景から,より高感度かつ迅速なナノ粒子の元素分析法の実用化が期待されている。本シンポジウムでは,ICP質量分析法(ICP-MS法)を用いたナノ粒子計測の分析原理と,イメージング分析,多成分ナノ粒子計測などの最新の応用分析,さらにはナノ粒子の取り扱いに関する国内外の規制・分析動向を紹介する。

9月13日(金)午後

6.タンパク質を素材とする分析ツールの進化デザイン

オーガナイザー:梅野太輔(千葉大院工)

タンパク質やペプチドは,センサーやアクチュエータ素材としての秀逸性はもちろんのこと, (1) 遺伝情報としてゲノムに書き込み細胞に持続的に再生産させ続けることができる点,(2) 必要に応じて積極的に改良できる(進化デザインできる)点において際立った特徴を持つ。本特別シンポジウムでは、タンパク質の「進化能」研究を牽引してきた2人の先生にご講義いただき,分析科学ツールの創出を意識してタンパク質デザイン学を推進している話題を4名の研究者に講演をお願いした。

9月13日(金)午後

7.分析化学のプレゼンスを拡大するキャリアビルディング (一般公開 参加費無料)

主催 関東支部若手の会
オーガナイザー:豊田太郎(東大院総合文化))

分析・計測の研究や仕事に従事している学部生・大学院生・若手研究者・企業若手研究者が,分析化学のアイデンティティをもって学術・産業界で成果を上げて,合成・製造・プロセスの「縁の下の力持ち」であるのみならず,さらにそれらを先導してシーズを与える役割を担うことができる秘訣と期待について,講演者からご経験を踏まえてお話しいただきます。アイデア,実験と実践,ネットワーキングをしてこられた産学の講演者の方々の“轍”を学び,参加者が自身の研鑽をより一層積んでいくことが,学術・産業界全体における分析化学分野の活性化とプレゼンスの拡大につながるでしょう。今後の就職活動をみすえる学生の指導にあたられる教員にも必聴のシンポジウムです。講演者・参加者どうしのネットワーキング(名刺交換会・ミキサーなど)も設ける予定です。

※各特別シンポジウムの講師,演題は調整中です。