テーマ講演2
3日目

食・環境を巡る最近の話題
《プリンスホール6号室》

座長 藤原祺多夫 (10.00〜11.00)
食品中の毒物分析−ひ素を中心として−       (セイコーインスツルメンツ(株))川瀬 晃

〔講演概要〕
飲食物に含まれる有害物質の迅速で正確な分析がいかに重要であるか、また、どのようにして分析されるのかについて、カレー中毒事件におけるひ素の分析を中心として概観する。

座長 金澤秀子 (11.00〜12.00))
遺伝子組換え食品の現状と検知技術       (食品総合研究所)日野明寛
〔講演概要〕
遺伝子組換え技術を利用して開発された農作物が米国、カナダを中心に栽培されるようになり、我が国でも食品として利用されているが、消費者はこの技術の実用化に対する不安を拭いきれずにおり、社会全般に広がってしまっている。 遺伝子組換え体の安全性評価の考え方から本年4月から実施されている遺伝子組換え食品の表示制度、組換え体の検知技術について解説する。

座長 上原伸夫 (14.00〜15.00)
ダイオキシン類の環境汚染経路        (国立環境研究所)伊藤裕康
〔講演概要〕
ダイオキシン類の分析法を含め基礎的な説明および、大気、水質、土壌、生物のダイオキシン類の環境汚染の状況と食物等による人体濃度について、経路を報告する。

座長 山田正昭 (15.00〜16.00)
化学物質の安全性管理−規制から自主管理へ        (淑徳大学)北野 大
〔講演概要〕
現代社会において、化学物質の果たしている役割については誰もが認めるところであるが、一方化学物質による環境の汚染、人の健康への影響が発生したことも事実である。 本講演では主としてわが国における化学物質の安全性評価手法について述べると共に、法的な規制の考え方についても言及する。数多くの化学物質の安全な使用を促進するためには規制に加え自主管理が大切であり、最近の方向についても延べることにする。

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