特別講演
1日目

14:00〜16:15  《国際会議場》

座長 中村 洋(14:00〜15:00)

狂牛病(牛海綿状脳症)をめぐる問題 −近代畜産がもたらした病気−
                             ((財)日本生物科学研究所)山内一也

〔講演概要〕
 狂牛病は家畜のくず肉を家畜の餌とする「共食い」により産み出された新しい病気であり、さらに人に新型ヤコブ病という新しい致死的神経疾患をもたらした。 これらは感染性蛋白質・プリオンを病原体とするもので、プリオン病と総称されている。 プリオン病は、科学的に不明な点が多いため、公衆衛生に深刻な問題を投げかけている。その研究の現状を紹介する。

座長 澤田 清(15:15〜16:15)

ポストゲノムと計測技術 −高速・大量・低コスト技術が鍵を握る−
                             (日経BP社バイオセンター)宮田 満
〔講演概要〕
 2001年2月のヒト・ゲノム配列公表を切っ掛けに、バイオ研究は新たな段階に突入した。 塩基配列の解析から、遺伝子発現、遺伝子産物である蛋白の機能解明、そしてヒトの遺伝的な多様性を解析するSNPs研究など、ポストゲノムと呼ぶ生命科学が勃興し、同時にバイオ産業化にも拍車が掛かった。 ポストゲノムの急速な展開の陰には、高速・大量・低コストの分子計測技術の技術突破がある。変貌するバイオ研究の今を現場からお伝えする。

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