[Hiraganabunseki-org] ご相談:『ぶんせき』誌への投稿について

村居 景太 murai-k @ kyoritsu-lab.co.jp
2022年 10月 18日 (火) 23:38:48 JST


勝田先生
編集幹事各位

いつもお世話になっております。共立理化学研究所 村居です。
原稿を拝見しましたが,気になる点はいくつかあるものの,
全体的な主旨としては実験室の安全衛生に関する啓蒙的な内容と
思われ,本誌への掲載は十分検討に値する内容と考えます。

村居の気になった点&意見としては,下記のとおりです。

>(1) 法律違反や法律軽視とみられる内容・表現が随所に見られる
⇒ これは誤解のないような表現を気をつけてもらえばよいと思います。
 実際に法律義務の事項が十分に遵守されていない現実があるわけ
 なので,それに警鐘を鳴らすのはよいことではないでしょうか?
 丸々削除により警鐘・啓蒙的な内容が薄れてしまうのはもったいない
 気がします。
 「法律で決められているけど、実際はこうだよね」 ではなく,
 「法律で決められているのにも関わらず,現状では十分に遵守されて
 いないケースが散見されており問題である」 という表記に修正
 いただければもらえば問題ないと思います。

>(2) テーマ的に今年連載中の【ミニファイル】(衛生と安全)と被る。
⇒ これはあまり考えすぎなくてもよいのではないでしょうか?
 今年のミニファイルは12号で終わりますし,安全衛生の記事はこれまで
 にも定期的に掲載されています。
 来年4月から,労働安全衛生法の化学物質管理に関する規制が
 強化されるという社会情勢もありますので,タイミングとしてはむしろ
 タイムリーかもしれません。
 参考)https://www.mhlw.go.jp/content/11300000/000987253.pdf

追加:(3) 特定の施設名や個人名は出すべきでない
⇒ 本文中に,事件・事故の当事者である施設名や個人名が頻発するのが
  とても気になります。
 事故当事者の組織への批判や報道が目的ではなく(本誌の役割ではない),
 再発を防ぐための事例紹介&啓蒙が本稿の主旨だと思いますので,
 無用のトラブルを避けるためにも,具体的な組織名称は出すべきではないと
 思います。
 例:「著者の所属する千葉大学の実験室」⇒ 「A大学の化学系実験室」
   ※ 著者所属であっても,学内誌ではないので,事故当事者として
     千葉大学の名前はやみくもに出すべきでないと考えます。
   「横浜国立大学」 ⇒ 「国立大学B」
   「盛岡市の保育施設で預かり保育中だった下坂彩心(あこ)ちゃん」
   ⇒ 「保育施設で預かり保育中だった女児C」
 などで必要十分かと思います。

そのほか,文章のつながりや論旨がやや飛躍している箇所が見受けられますが,
査読&修正で対応可能な範囲と思われます。
ご確認のほどよろしくお願い申し上げます。


*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
  村居 景太   Keita MURAI

  株式会社共立理化学研究所 開発部
  〒226-0006  神奈川県横浜市緑区白山1-18-2
  ジャーマンインダストリーパーク
  TEL: 045-482-6937(代)  FAX: 045-507-3418
  E-mail: murai-k @ kyoritsu-lab.co.jp
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*



________________________________
差出人: Hiraganabunseki-org <hiraganabunseki-org-bounces @ jsac.jp> が Shoichi KATSUTA <katsuta @ faculty.chiba-u.jp> の代理で送信
送信日時: 2022年10月18日 20:40
宛先: hiraganabunseki-org @ jsac.jp <hiraganabunseki-org @ jsac.jp>
件名: [Hiraganabunseki-org] ご相談:『ぶんせき』誌への投稿について

編集幹事の皆様

千葉大の勝田です。いつもお世話になっております。

このたび『ぶんせき』誌【講義】欄への投稿希望があったため、皆様にご相談し
たくメールを送らせていただきました。少々長文ですが、ご了承下さい。

当初は小委員長の菅沼様に相談し、来週の編集委員会で議論していただく予定で
した。ただ、原稿案が既にあり、それを見ていただいたうえでご意見を伺ったほ
うが良い(一方、現段階ではあまり多くの人に原稿を送るのは良くない)と判断
し、幹事会内でご意見を仰ぎたいと思いました。

まず、本件の経緯について説明します。投稿希望の記事は、元々は 千葉大学・
総合安全衛生管理機構 町田 基 教授 が『これからの環境分析化学入門』とい
う書籍用に依頼されて執筆したものです。その原稿(約10MB)をデータ便でお送
りします。下記URLより 10/21 までダウンロードできます(パスワードなし)。

https://datadeliver.net/receiver/file_boxes/bc63094fcb51427d8633afe48475dc57/rc/b192360e80d845a98633d3e07b6c45c0


テーマは「実験室の安全」であり、著者曰く「内容は実験室の安全で,特に化学
物質のリスクの内,高頻度で発生している大学や研究機関での薬品火災のリスク
とリスク回避について強調したい」とのことです。しかし、それが書籍の趣旨に
合わないという理由でリジェクトされ、その後、書籍編者の一人である 小熊幸
一先生 から『ぶんせき』誌【ロータリー】(談話室?)への投稿を勧められ、
私へ相談したということです。

原稿を読んでみると、確かに【ロータリー】的な文章が見られますが、表・写真
込みで約15000字もあり【ロータリー】(規定では1200〜2400字)としてはあま
りに長過ぎます。そこで、執筆要領を町田先生に送ってご検討いただいた結果、
【講義】として投稿させていただけないかと回答がありました。

菅沼副委員長にも原稿を見ていただきましたが、本原稿の主な問題点は以下の2
点と思われます。

(1) 法律違反や法律軽視とみられる内容・表現が随所に見られる(原稿中のコメ
ントを参照下さい)。「法律で決められているけど、実際はこうだよね」という
ような記述が散見され、法律軽視を助長させるようで、このままでは本誌への掲
載に適さない。 <-- おそらくこれが書籍編者に却下された理由と推測されます

(2) テーマ的に今年連載中の【ミニファイル】(衛生と安全)と被る。

よって、もし本稿の【講義】への掲載を認める場合は、(1) 法律軽視と捉えられ
かねない表現を全て削除または修正する、(2)【ミニファイル】の内容を踏まえ
て本稿の意義・位置づけ等を明記する、などの大幅な修正が必要と思われます。

小熊元編集委員長からの推薦なので断りにくい事情もありますが、皆様から本稿
の承認や掲載欄、修正すべき点等についてご意見をいただければ幸いです。よろ
しくお願いいたします。


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勝田 正一
千葉大学大学院理学研究院 化学研究部門
〒263-8522 千葉市稲毛区弥生町 1-33
Phone & Fax: (043)290-2781


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