[Hiraganabunseki-org] FW: (再)機関誌「ぶんせき」の緊急訂正対応について
bunseki @ jsac.or.jp
bunseki @ jsac.or.jp
2022年 11月 7日 (月) 09:50:07 JST
「ぶんせき」誌編集幹事の皆様
いつもお世話になっております。
下記のメールが庶務宛に届いたそうです。
どうしましょうか?
よろしくお願いいたします。
*在宅勤務中ですので問い合わせ・連絡は
メールにてお願いいたします*
◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆
公益社団法人 日本分析化学会
「ぶんせき」編集委員会事務局 佐藤 慈
〒141-0031東京都品川区西五反田1-26-2
五反田サンハイツ304号
E-mail: <mailto:bunseki @ jsac.or.jp> bunseki @ jsac.or.jp
◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆
From: Tsuyoshi Ikeda <ikeda @ hanamomi.net <mailto:ikeda @ hanamomi.net> >
Sent: Sunday, November 6, 2022 1:19 PM
To: shomu @ jsac.or.jp <mailto:shomu @ jsac.or.jp> ; kouhou @ mainichi.co.jp
<mailto:kouhou @ mainichi.co.jp>
Cc: 農林水産省 大臣官房秘書課 <kujyousoudan @ maff.go.jp
<mailto:kujyousoudan @ maff.go.jp> >; 文部科学省 研究振興局学術研究助成課
<gakjokik @ mext.go.jp <mailto:gakjokik @ mext.go.jp> >; 厚生労働省健康局健康課
栄養指導室 <eiyou01 @ mhlw.go.jp <mailto:eiyou01 @ mhlw.go.jp> >
Subject: (再)機関誌「ぶんせき」の緊急訂正対応について
Importance: High
公益社団法人日本分析化学会(東京都品川区) 御中
ご担当者さま
緊急訂正対応(1件)をお願いいたします。
(ご対応いただけない場合、法人格の取消しを含め、法的手続きをとります。
https://jeanne.jp/suifu_court_2022.9.13.pdf
)
・2007年:
山芋ではムチンといったでんぷん分解酵素が知られている。
https://www.jsac.or.jp/bunseki/pdf/bunseki2007/200705kougi.PDF
「ムチン」とは、動物性の成分を指す言葉です。
https://shizu-eiyoushi.or.jp/news/ <https://shizu-eiyoushi.or.jp/news/【会員
の皆様へ】動物・植物が持つネバネバ成分/> 【会員の皆様へ】動物・植物が持つネ
バネバ成分/
本件誤報が「ネバネバ詐欺」の温床になっていたことが判明し、全国的規模での訂正
が行われています。
https://www.city.ibusuki.lg.jp/main/info/citizen/page025019.html
http://www.tsuchiura-pr.jp/page/page000005.html
https://www.takahashishoten.co.jp/correction/26290/
国等の調査の結果、植物の粘性物質をムチンと呼ぶ「明治百五十年の大過」は、現存
する学術団体(公益社団法人日本化学会、公益社団法人日本生化学会、日本医学会)
による誤った日本語訳(「粘液質」「粘素」「粘液素」)=「ムチン(粘質物一般の
総称和名)」を端緒とした、「(動物の)粘液(英: mucus 日: ミューカス)」の主
成分「糖タンパク質(英: mucin)」と「(植物の)粘液(英: mucilage 日: ミュー
シレージ)」の主成分「ペクチン性多糖(英: pectic polysaccharide)」の誤認混
同に由来し、『広辞苑』で知られる岩波書店が戦前戦後にかけて出版した『理化学辞
典』『生物学辞典』『英和辞典』がそのインフルエンサーとなっていたと結論付けら
れました。
「ムチン様」「ムチン質」はもちろん、「ムコ多糖体」、「ムコ多糖」、「コンドロ
イチン(硫酸)」、「ヒアルロン酸」、そして「ムチン型糖タンパク質」も動物性の
成分を指す言葉です。
なお、最新の訂正状況については各自、キーワード検索「ムチン 訂正」でご確認く
ださい。
「(サトイモに含まれる)ガラクタンは脳細胞を活性化」説は、サトイモに含まれる
粘液(英: mucilage 日:ミューシレージ[粘質物])の主成分「(ペクチン性)ガラク
タン」の構成糖であるガラクトース(英: galactose)を、牛乳や母乳に含まれる糖
質成分(英: lactose 日: ラクトース[乳糖])の構成糖であるガラクトースに準えた
ことに由来します。
前者(サトイモ)の場合、ガラクタンは(加熱)調理してもヒトの体内でも、その構
成糖であるガラクトースに分解されることはありません。
また、後者(牛乳や母乳)の場合、グルコースとガラクトースからなるラクトース
(乳糖)が、−乳糖不耐症のケースを除いて−、ヒトの体内で分解されて生じるガラ
クトースがそのまま脳や神経の発育に使われることもありません。
https://jeanne.jp/mextgo.html
#公共メディアじゃんぬ
学術秘書
池田です。
植物の粘液は「ミューシレージ(英: mucilage)」といい、その主成分は「ペクチン
性多糖」です。
「多糖」を構成する主な単糖(例 ガラクトース、マンノース)が不分明でないもの
については、その複数形名称(例 ガラクタン、マンナン)を用い、「ペクチン性ガ
ラクタン」、「ペクチン性マンナン」と呼びます。
いも類では、ながいもやとろろいものペクチン性マンナン、さといもやじゃがいもの
ペクチン性ガラクタンが知られています。
いわゆる「ペクチン」は、「ペクチン性多糖」の略称です。
こちらもご参照ください。
https://www.city.ashibetsu.hokkaido.jp/fs/9/0/2/1/5/_/kouhou9.pdf
一方、動物の粘液は「ミューカス(英: mucus)」といい、その主成分は「ミューシ
ン(英: mucin)」です。
一般に使われている「ムチン」は「(英: mucin)」のドイツ語読みです。
植物の粘液の主成分「ペクチン性多糖」と動物の粘液の主成分「ミューシン」を区別
する理由は、
「ペクチン性多糖」が「多糖」である一方、
「ミューシン」は「糖タンパク質」である点にあります。
栄養学的には、
「ペクチン性多糖」も「ミューシン」も食物繊維です。
「ネバネバしたものを食べると体に良い」という健康情報自体、つまり、ネバネバ食
が「粘膜を保護する」「胃腸にいい」も誤った日本語訳に由来しています。
したがって、実際の食経験に基づくものではありません。
野菜や発酵食品などのネバネバ食材の効能・効果がこれまで日本国内で当然のように
語られてきたのは、
明治の頃にドイツ医学を学んだ医学者や医師たちが「独:Schleim」を「(動植物
の)粘液」と誤った語釈を与えていたからである、といってもいいすぎではありませ
ん。
その中のひとりが明治の文豪「森鴎外」こと森林太郎でした。
ドイツ語の辞書を引けば、「独:Schleim」については3つの語釈があることがわか
ります。
1.(動物の)粘液
2.(植物の)粘液
3.病人食
3つ目の「病人食」は、「お粥」のことです。
「お粥」はネバネバというよりは「ドロドロ」しています。
また、「病人食」ですから、医学者や医師たちが研究ではなく、実際の臨床現場で使
う言葉です。
実は「ネバネバは体に良い」という話は、ここから来ていました。
しかし、「3.病人食」はあくまで食べやすい調理済みの食べ物であり、野菜や発酵
食品の成分の話とはまったく関係ありません。
それにもかかわらず、「ムチン」という呼称さえ変えれば問題ないとして、そこだけ
を訂正し、野菜や発酵食品などのネバネバ食材の効能・効果についての記述まではま
だ改められていないのが現状です。
以上、よろしくお願いいたします。
では。
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Common Sense, Jeanne
https://jeanne.jp <https://jeanne.jp/>
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株式会社はなもみ(法人番号:3050001008638)
代表取締役社長 池田剛士(携帯:09041347927)
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