第54回分析化学講習会(愛媛)

主催:日本分析化学会中国四国支部
共催:日本化学会・日本セラミックス協会・日本薬学会・日本金属学会・日本鉄鋼協会・化学工学会各中国四国支部,愛媛大学工学部、愛媛大学理学部 他

 

日 時  2017年08月10日(木)・11日(金)
会 場  愛媛大学城北キャンパス 南加記念ホール・共通講義棟Cおよび総合研究棟II (松山市文京町3)
【交通】JR松山駅より市内電車環状線(古町方面行き)赤十字病院前下車,北へ徒歩2分

 

主 題  除染技術に果たす分析化学の役割
目 的 
2011年3月11日の東日本大震災による東京電力福島第一原子力発電所の事故によって、東日本広域の土壌に放射性セシウムによる放射能汚染が発生しました。セシウムは陽イオンとして土壌中の粘度鉱物に吸着され、農耕地では地表面数センチのところに留まっていることが示されました。事故当初は、容易にセシウムを溶出することができましたが、6年が経過した現在、粘土鉱物に吸着されたセシウムの溶出は容易でなくなっています。このことを解決するためには、セシウムの存在状態の把握、粘土鉱物の組成と溶出条件の検証等、分析化学の果たす役割は、多岐に亘ります。今講習会では、分析化学的手法を駆使して、いかにして土壌からセシウムを取り除くことができるかについて、講義と実習を行ってまいります。

 

日 程  ◎第1日(10日,南加記念ホール):受付(8.20〜)
[特別講演 ] (9.00〜10.00)
1 福島原発事故による放射能汚染の現状と除染技術の今後の展望(仮題)
 (環境測定品質管理センター)森田昌敏
[講義] (10.00〜11.55)
1 HPLCの基礎と原理(島津製作所)
2 LCMSの基礎と原理(島津製作所)
3 水の構造と超純水について(オルガノ)
[ランチョンセミナー](12.00〜13.00)
除染技術に果たす最新トリプルICP-MS(iCAP TQ)の紹介(サーモフィッシャー)
[講義] (13.05〜16.55)
4 EPMAによる異物分析(日本電子)
5 放射性核種用固相抽出技術の紹介(ジーエルサイエンス)
6 ICP-MSの基礎と除染技術への応用(アジレント)
7 フーリエ変換型赤外分光光度計(FTIR)の基礎(アジレント)
8 実体顕微鏡を利用した微小試料の取り扱い(エィ・テックス)
[特別講演] (16.55〜17.55)
2 汚染土壌の減容化に向けた粘土化学的手法の開発(愛媛大院理工)佐藤久子
[情報交換会] (18.00〜20.00 生協食堂)
◎第2日(11日,共通講義棟Cおよび総合研究棟II)
[実習1] (9.00〜11.30 各部屋)
[実習2] (12.30〜15.00 各部屋)
 実習1と2では,下記のAからJまでの10テーマから2テーマを受講します。

 

実習テーマ A キレート固相、ラドディスクの使い方
B HPLC-PDAの操作実習
C イオンクロマトグラフィーによる環境水の分析
D GCMSの概要説明,操作実習 
E フーリエ変換型赤外分光光度計(FTIR)の基礎
F EDX(蛍光X線)の概要説明,操作実習
G 高感度分析に用いる超純水とその運用方法
H ICP-MSの基礎と除染技術への応用
I EPMAを使用した実習
J 実体顕微鏡を利用した微小試料の取り扱い

 

修了証授与 第1日と第2日の全課程を受講された全員に修了証を発行します。(第2日目15:15〜15:30)
参加費 会員(共催団体を含む)20,000円,学生・官公庁10,000円,非会員30,000円
(テキスト代を含む,情報交換会は含まず),テキストのみ5,000円。
情報交換会3,000円
申込方法 下記事項を記入のうえ,E-mail,郵便等でお申し込み下さい。
 (1)氏名
 (2)所属・勤務先
 (3)連絡先住所
 (4)E-mailアドレスまたは電話番号
 (5)申込区分(会員,官公庁,学生,非会員,テキストのみ)
 (6)送金方法
 (7)実習希望項目 実習A〜Jの中から希望順に2テーマを選択し記入してください。
  申込人数によってはご希望に添えない場合もあります。早めにお申し込みください。
 (8)情報交換会への参加・不参加
銀行振込先:伊予銀行城北支店(店番150)、普通預金口座番号1464422,名義:分析化学講習会代表山下浩(フ〃ンセキカカ〃クコウシュウカイタ〃イヒョウヤマシタヒロシ)

 

参加申込締切 2017年7月21日(金)
申込・問合先 E-mail:yamashita.hiroshi.mg@ehime-u.ac.jp
〒790-8577 松山市文京町3 愛媛大学大学院理工学研究科
山下 浩
FAX&電話:089-927-9935