第68回分析化学討論会(宇都宮)討論主題


主題講演 01: 「バイオイメージングの新展開」
趣旨 コンピュータの高性能化による画像処理技術の発展は分析科学にあらたなブレイクスルーをもたらしています。中でもバイオイメージング技術は,イメージング用プローブの開発,バイオモレキュールのそのもののイメージング,及び細胞内でのバイオモレキュールの動態イメージングなど著しい展開がなされています。これらは,医療・バイオテクノロジーにおけるキーテクノロジーであることから,様々な視点に基づいて広く討論します。
依頼講演

1)細胞内および膜界面の分子イメージング(東大院理)梅澤喜夫

2)複数核種同時γ線イメージング装置GREIの開発と分子イメージング研究の展開(理研)榎本秀一

3)化学センシングプローブの創製とイメージング応用(慶大理工)鈴木孝治

4)質量イメージングの展開(生理学研)瀬藤光利

5)DNAのAFMイメージングと1分子レベルバイオアッセイ(九大院工)中野幸二

6)【特別講演】バイオイメージングプローブ創製における光誘起電子移動機構の有用性(東大院薬)長野哲雄

7)1 分子蛍光イメージング法による生体分子の機能と相互作用の解析(東大院薬)船津高志

主題講演 02: 「安心と安全に役立つ分析化学」
趣旨 安全かつ安心できる生活を営みたいという人類の願いに,分析化学がいかに貢献できるかという視点から広く議論します。食品,環境,セキュリティーに関わる分析方法やその分析値の信頼性といった様々な視点から討論します。食品については平成18年度に施行されたポジティブリストに関連した取り組みを中心に,また,環境を知るための,あるいはセキュリティーを支えるための信頼できる測定方法などについて広く討論します。
依頼講演 

1)環境から重金属を取り除く;安価な材料を使って(群馬大工)板橋英之

2)貴金属材料の高精確組成分析 〜先端産業を支える材料評価技術〜(都立産技研セ)上本道久

3)ラボのエキスパート vs.フィールドの市民・・・どう繋ぐか(共立理研究所) 岡内完治

4)毒劇物中毒事件の危機に対応する分析化学(科警研)瀬戸康雄

5)食品中の危害化学物質の分析(星薬大)中澤裕之

6)超音速分子ジェット多光子共鳴イオン化法を基本とする環境負荷物質のオンライン分析技術 (新日鐵)林 俊一

7)紅色細菌のカロテノイド合成遺伝子をレポーター遺伝子とした生細胞型バイオセンサーの開発(宇都宮大農)前田 勇

主題講演 03: 「ナノサイエンスの新展開」
趣旨 レーザーなど光(電磁波)をプローブとする技術あるいは原子を1個単位で自由に配列する技術といったナノテクノロジーの発展は分析化学の発展とも密接に関わっています。また,超分子からミセル・リポソームまでにいたるナノ構造体はそのユニークな特性から様々な分析化学的な展開がなされています。これらを「ナノサイエンスの新展開」として捉え,広く討論します。また,学際領域であるナノサイエンスを概観する基調講演を予定しています。
依頼講演

1)モデル触媒表面を用いた活性サイトの研究(宇都宮大工) 江川千佳司

2)生物・化学発光の増感反応場としてのリポソームの応用(北大院工)上舘民夫

3)【特別講演】分析化学とナノ化学(理研)茅 幸二

4)金ナノロッドの表面修飾と細胞毒性/体内動態(九大院工)新留康郎

5)タンデムクライゼン転位による分離・分析を目指した超分子の創製(宇都宮大工)平谷和久

6)アルミナナノホールアレーにもとづくバイオセンシングデバイス(首都大都市環境)益田秀樹

7)バイオセンシングのためのスマート高分子とナノ粒子(理研)前田瑞夫

8)プラズモニックナノ空間と光応用技術(九大院工)山田 淳

*演題は仮題を含みます。講師は五十音順に記載しています(実際の講演順とは異なります)。


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