9 月 4 日(水) | 特別講演 | 幕張国際会議場 2 階コンベンショナルホール |
9 月 5 日(木) | テーマ講演 1 | 幕張プリンスホテル プリンスホール 6 号室 |
9 月 6 日(金) | テーマ講演 2 | 幕張プリンスホテル プリンスホール 6 号室 |
《国際会議場》
座長 二瓶好正(13:00〜14:30)
1.わが国の科学研究振興にむけて
(名古屋大学教授)野依良治
座長 柘植 新(14:30〜16:00)
2. 青色発光デバイスの研究を振り返って ―日米比較―
(カリフォルニア大学教授)中村修二
《プリンスホール 6 号室》
座長 高田芳矩(10.00〜11.00)
1.わが国の試験所認定制度と分析所の技術的能力に対する要求事項(強制制度における試験所認定制度への期待と、認定の取得は試験所の国際的パスポートになるか?)
経済産業省 産業技術環境局 認証課 上戸 亮
〔講演概要〕
我が国における試験所認定制度が、次第に定着しつつある。最近では、法律に基づく制度への試験所認定制度の取り込まれてきている。以前よりも増して、試験所認定制度必要性が高まっている。ISO/IEC 17025の要求事項を概説するとともに、行政からの試験所認定制度への期待と、試験所認定の所得がISO9000のように、国際的なパスポートとなりうるのか、国際動向も含め、試験所認定の所得の意義等について説明する。
座長 大橋弘三郎(11.00〜12.00)
2.「技能試験だけで試験所の能力を評価できるか」
((株)ユニケミー)濱地光男
〔講演概要〕
環境計量証明事業登録制度が開始され28年が経過した。この間に環境計量証明事業を取り巻く環境は、測定対象項目の増加、測定機器の高度化、極微量に於ける測定分析、国際化への対応などから近年、精度管理が重要な課題となってきた。これらのことに伴ない環境計量証明事業者のISO取得や技能試験への関心は高まっている。しかしなが、果してらそれらの結果だけで試験所の能力を評価できるのか、また顧客はそのことをどの程度評価しているのかを含め、今後のあり方を考えてみる。
座長 金澤秀子(14.00〜15.00)
3. 1) 厚生労働省食品衛生指定検査機関におけるISO17025認定制度の役割
(千葉県薬剤師会検査センター)松本年雄
〔講演概要〕
輸入食品の検査を扱う指定検査機関(いわゆる登録機関)の役割を説明し、それに相反する民間試験所認定のISO17025認定制度を受けようとした経緯を説明する。
また、登録機関が強制されているGLPとこのISO17025制度の違いを、審査の受け方で紹介するとともに、登録機関の将来展望を“食品の安全性の挙証の事業者への転嫁”、“検査精度の向上、検査方法の標準化の促進”等の製品・サービスの取引がグローバル化した現状から述べる。
2) ISO/IEC17025認定取得にあたって
(全国石油協会品質試験室)松崎 昭
〔講演概要〕
全国石油協会品質試験室は約 1 年間の準備期間を経て平成 12 年 4 月 1 日にISO/IECガイド 25 の認定を取得し、翌平成 13 年 8 月 1 日に 17025 へ移行した。この間の経過と認定審査を受けるに当たって体験的に大切と感じられたいくつかのポイントを紹介する。また、認定取得によって得られた最大のメリットはデータの信頼性について職員全員の意識が向上したことである。
《プリンスホール 6 号室》
座長 中村 洋(10.00〜11.00)
1.核・生物・化学兵器(NBC)テロにおける検知
(科学警察研究所)瀬戸康雄
〔講演概要〕
この数年、地下鉄サリン事件、東海村臨界事故、合衆国郵便物炭疽菌事件など、核物質(N)、生物兵器(B)、化学兵器(C)を用いた事件、事故が顕在化し、さらなる発生が危惧されている。NBC テロが発生した場合の危機管理においては、一刻も早く NBC 物質を検知・特定することが人命救助、事件捜査に必須となる。本講演では、過去の NBC テロ事件を振り返り、検知体制とその現状を、現場探知機材の開発状況を中心に概説する。
座長 藤原 祺多夫(11.00〜12.00)
2.日本における牛海綿状脳症(BSE)の発生と食品安全に対する対策
(東京大学院農学生命科学)小野寺 節
〔講演概要〕
遺伝子組換え技術を利用して開発された農作物が米国、カナダを中心に栽培されるようになり、我が国でも食品として利用されているが、消費者はこの技術の実用化に対する不安を拭いきれずにおり、社会全般に広がってしまっている。遺伝子組換え体の安全性評価の考え方から本年 4 月から実施されている遺伝子組換え食品の表示制度、組換え体の検知技術について解説する。
座長 山根 兵(14.00〜15.00)
3.炭疽菌!どうする?どうまもる?−汚染の対応について
(共立薬科大学客員教授)中村明子
〔講演概要〕
2001年9月11日の「米国における同時多発テロ」にひきつづき米国で発生した「炭疽菌」による集団感染は世界中を震撼させ、バイオテロリズムが現実の問題となった。「炭疽菌」によるテロでは初発患者は不幸にも死亡した。いつ、どこで、どのような病原菌が、いかなる手段により使用されるのか予測もつかないのがバイオテロの恐ろしいところで、早期の検知が困難であることが特徴である。炭疽菌の迅速な検知は可能なのか。忘れ去られていた病気と新しい科学との闘いが、今始まったといえよう。