◆医療・生命◆ 尿を測定してタバコの喫煙量や受動喫煙量を知る | |||||
喫煙や受動喫煙は肺がんのリスクが高いばかりでなく,循環系疾患の発症との関係が深い。タバコ煙中に含まれているニコチンは血管収縮や心拍数増加作用があり,依存性薬物として知られている。今回,尿中のニコチンやその代謝物であるコチニンをインチューブ固相マイクロ抽出法により抽出濃縮し,液体クロマトグラフィー/質量分析法により高感度に分析する方法を開発した。本法は多検体の尿試料を自動的に抽出,濃縮,分析及び解析でき,またニコチンを10−11 g/mL レベルで再現性よく測定できるため,受動喫煙などの曝露量の解明に有用である。 |
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【P1312】 インチューブSPME/LC-MS法による尿中ニコチン及びコチニンの (就実大薬) ○片岡洋行、井上玲子、齋藤啓太 |
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タバコ煙中には発がん物質など4000種以上の化学物質が含まれており、中でもニコチンには中枢神経興奮抑制作用や、血管収縮、心拍数増加などを引き起こす作用などがあり、依存性薬物と認められている。従って、喫煙は肺癌のリスクを高めるだけでなく、循環器系疾患の発症とも強く関連している。本研究では、タバコ煙による生体曝露の影響を評価するために、尿中のニコチン及びその代謝物であるコチニンをインチューブ固相マイクロ抽出(SPME)法により、毛細管(キャピラリー)中で簡便迅速に抽出濃縮し、液体クロマトグラフィー−質量分析計(LC-MS)で高感度分析する方法を開発した。 |
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