◆環境 ・防災◆ 土星の衛星タイタン大気環境下でのアミノ酸生成反応と生命の起源の探査 | |||||
土星最大の衛星タイタンは原始地球に似た環境を持ち、地表に氷や液体メタンが存在する可能性が示唆される。このような環境で有機物ができる反応は生命の起源を知る上で重要な意味を持つ。タイタンの大気に宇宙線が作用してアミノ酸などが生成する可能性を検証するため、窒素・メタンの混合気体に陽子線を照射し、加水分解生成物中のアミノ酸の同定・定量を行った。その結果分子量約1700、900の有機物が確認され、これを加水分解するとアミノ酸が確認された。これよりタイタン大気中でのアミノ酸生成が示唆された。現在進行中のタイタン着陸機による分析結果が楽しみである。 |
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【E1O17】 模擬タイタン環境下で生成したアミノ酸の同定 (横浜国大院工・産総研1・東大医科研2)○谷内俊範・Hakam Al-Hanbali・金子竹男・ |
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土星最大の衛星であるタイタンは,窒素を主成分とし,副成分にメタンを含む1.5気圧の大気を持つため,原始地球に似た環境を持つ衛星として注目されてきた.これまでの探査により,大気中には複雑な有機物からなる罵(もや)の存在が分かっている。1997年に土星探査機カッシーニが打ち上げられ,本年1月,それから切り離されたタイタン着陸機「ホイヘンス」によって,地表における氷の水や液体のメタンの存在が強く示唆された。 |
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