[Hiraganabunseki-org] FW: (再)機関誌「ぶんせき」の緊急訂正対応について
Shoichi KATSUTA
katsuta @ faculty.chiba-u.jp
2022年 11月 8日 (火) 19:39:22 JST
皆様
本件、著者のメールアドレスがわかったので、一応私から連絡してみます。ただ、
大分前に退職されているようなので、レスポンスがあるかどうかはわかりません。
勝田
----- Original Message -----
件名: Re: [Hiraganabunseki-org] FW: (再)機関誌「ぶんせき」の緊急訂正対
応について
送信者: "Shoichi KATSUTA" <katsuta @ faculty.chiba-u.jp>
送信日時: 2022年11月07日(月) 20:04:22
宛先: "hiraganabunseki-org" <hiraganabunseki-org @ jsac.jp>
皆様
勝田です。ご意見ありがとうございます。私も基本的には津越様、菅様と同様の
意見です。一方、ほんの1箇所の些細な記述について著者を含めて難癖を付けら
れるのも得策ではないので、簡単な訂正記事を載せてしまう手も有りかと思いま
す。
津越様が書かれている通り、記事の内容については著者に責任があると考えられ、
こちらで勝手に訂正することはできません。もし、訂正記事を載せるならば、ま
ず著者の意向を確認する必要があると思います。15年も前の記事ではありますが、
とりあえず著者に伺ってみましょうか(E-mailが不明なので連絡が取れない可能
性が大ですが)。
勝田
----- Original Message -----
件名: Re: [Hiraganabunseki-org] FW: (再)機関誌「ぶんせき」の緊急訂正対
応について
送信者: "Tsugoshi Takahisa" <tsugoshi.takahisa @ gmail.com>
送信日時: 2022年11月07日(月) 11:02:05
宛先: "菅寿美" <hsuga @ jamstec.go.jp>
Cc: "hiraganabunseki-org" <hiraganabunseki-org @ jsac.jp>
皆さま、
ぶんせき誌掲載の記事なので著作権は学会が持っていますが、内容についての責
任の所在は著者であると整理されていたかと思います。
その観点では、著者が訂正記事の掲載を求めてきたら対応するので、結論として
は(菅さんと同じですが)放っておいて良いかと。
--
*********************************************
国立研究開発法人 産業技術総合研究所
計量標準総合センター 物質計測標準研究部門
津越 敬寿 TSUGOSHI Takahisa, Ph.D.
〒305-8563 つくば市梅園1-1-1 中央第3
Tel 029-861-4997,050-3648-4582(直通)
☆着信時には050〜が表示されます☆
携帯 070-4836-1554(docomo)
個人携帯 080-5595-2543(au)
*********************************************
2022年11月7日(月) 10:35 菅寿美 <hsuga @ jamstec.go.jp>:
> みなさま
>
> お世話になっております、菅です。
>
> 下記のサイトの解釈や方針がもっともではないかという気がします。
>
> https://ku-food-lab.com/?page_id=5
>
>
> 要約すると、「ムチン」を英語の「mucin」(動物が合成する粘性のある糖タ
ンパク質)の略語とするなら、植物のねばねばをムチンと呼ぶことは厳密には誤
用だが、すでに食品中のネバネバを示す一般名詞として使われている現状からし
て、いわゆる「広義のムチン」を一概に“間違い”とすることは難しいのではない
かとのことです。
>
> 結論として、放っておけばいいのではないかと思いますが、いかがでしょうか?
>
> 菅 寿美
>
> 2022年11月7日(月) 9:50 <bunseki @ jsac.or.jp>:
>
>> 「ぶんせき」誌編集幹事の皆様
>>
>>
>>
>> いつもお世話になっております。
>>
>> 下記のメールが庶務宛に届いたそうです。
>>
>> どうしましょうか?
>>
>> よろしくお願いいたします。
>>
>>
>>
>>
>>
>> *在宅勤務中ですので問い合わせ・連絡は
>>
>> メールにてお願いいたします*
>>
>> ◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆
>>
>> 公益社団法人 日本分析化学会
>>
>> 「ぶんせき」編集委員会事務局 佐藤 慈
>>
>> 〒141-0031東京都品川区西五反田1-26-2
>>
>> 五反田サンハイツ304号
>>
>> E-mail:bunseki @ jsac.or.jp
>>
>> ◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>> *From:* Tsuyoshi Ikeda <ikeda @ hanamomi.net>
>> *Sent:* Sunday, November 6, 2022 1:19 PM
>> *To:* shomu @ jsac.or.jp; kouhou @ mainichi.co.jp
>> *Cc:* 農林水産省 大臣官房秘書課 <kujyousoudan @ maff.go.jp>; 文部科学省
研究振興局学術研究助成課 <
>> gakjokik @ mext.go.jp>; 厚生労働省健康局健康課 栄養指導室 <eiyou01 @ mhlw.
go.jp>
>> *Subject:* (再)機関誌「ぶんせき」の緊急訂正対応について
>> *Importance:* High
>>
>>
>>
>> 公益社団法人日本分析化学会(東京都品川区) 御中
>>
>> ご担当者さま
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>> 緊急訂正対応(1件)をお願いいたします。
>>
>> (ご対応いただけない場合、法人格の取消しを含め、法的手続きをとります。
>>
>> https://jeanne.jp/suifu_court_2022.9.13.pdf
>>
>> )
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>> ・2007年:
>>
>> 山芋ではムチンといったでんぷん分解酵素が知られている。
>>
>> https://www.jsac.or.jp/bunseki/pdf/bunseki2007/200705kougi.PDF
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>> 「ムチン」とは、動物性の成分を指す言葉です。
>>
>> https://shizu-eiyoushi.or.jp/news/【会員の皆様へ】動物・植物が持つネ
バネバ成分/
>>
>>
>>
>> 本件誤報が「ネバネバ詐欺」の温床になっていたことが判明し、全国的規模
での訂正が行われています。
>>
>> https://www.city.ibusuki.lg.jp/main/info/citizen/page025019.html
>>
>> http://www.tsuchiura-pr.jp/page/page000005.html
>>
>> https://www.takahashishoten.co.jp/correction/26290/
>>
>>
>>
>>
>> 国等の調査の結果、植物の粘性物質をムチンと呼ぶ「明治百五十年の大過」
は、現存する学術団体(公益社団法人日本化学会、公益社団法人日本生化学会、
日本医学会)による誤った日本語訳(「粘液質」「粘素」「粘液素」)=「ムチ
ン(粘質物一般の総称和名)」を端緒とした、「(動物の)粘液(英:
>> mucus 日: ミューカス)」の主成分「糖タンパク質(英: mucin)」と「(植
物の)粘液(英: mucilage 日:
>> ミューシレージ)」の主成分「ペクチン性多糖(英: pectic
polysaccharide
>> )」の誤認混同に由来し、『広辞苑』で知られる岩波書店が戦前戦後にかけ
て出版した『理化学辞典』『生物学辞典』『英和辞典』がそのインフルエンサー
となっていたと結論付けられました。
>>
>>
>>
>>
>> 「ムチン様」「ムチン質」はもちろん、「ムコ多糖体」、「ムコ多糖」、
「コンドロイチン(硫酸)」、「ヒアルロン酸」、そして「ムチン型糖タンパク
質」も動物性の成分を指す言葉です。
>>
>> なお、最新の訂正状況については各自、キーワード検索「ムチン 訂正」でご
確認ください。
>>
>>
>>
>> 「(サトイモに含まれる)ガラクタンは脳細胞を活性化」説は、サトイモに
含まれる粘液(英: mucilage 日:ミューシレージ[粘質物]
>> )の主成分「(ペクチン性)ガラクタン」の構成糖であるガラクトース(英:
galactose)を、牛乳や母乳に含まれる糖質成分(英:
>> lactose 日: ラクトース[乳糖])の構成糖であるガラクトースに準えたこと
に由来します。
>>
>> 前者(サトイモ)の場合、ガラクタンは(加熱)調理してもヒトの体内でも、
その構成糖であるガラクトースに分解されることはありません。
>>
>>
>> また、後者(牛乳や母乳)の場合、グルコースとガラクトースからなるラク
トース(乳糖)が、−乳糖不耐症のケースを除いて−、ヒトの体内で分解されて
生じるガラクトースがそのまま脳や神経の発育に使われることもありません。
>>
>> https://jeanne.jp/mextgo.html
>>
>>
>>
>> #公共メディアじゃんぬ
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>> 学術秘書
>>
>> 池田です。
>>
>>
>>
>> *植物の粘液*は「ミューシレージ(英: mucilage)」といい、その*主成分*
は「ペクチン性多糖」です。
>>
>> 「多糖」を構成する主な単糖(例 ガラクトース、マンノース)が不分明でな
いものについては、その複数形名称(例
>> ガラクタン、マンナン)を用い、「ペクチン性ガラクタン」、「ペクチン性
マンナン」と呼びます。
>>
>> いも類では、ながいもやとろろいものペクチン性マンナン、さといもやじゃ
がいものペクチン性ガラクタンが知られています。
>>
>> いわゆる「ペクチン」は、「ペクチン性多糖」の略称です。
>>
>> こちらもご参照ください。
>>
>> https://www.city.ashibetsu.hokkaido.jp/fs/9/0/2/1/5/_/kouhou9.pdf
>>
>>
>>
>> 一方、*動物の粘液*は「ミューカス(英: mucus)」といい、その*主成分*は
「ミューシン(英: mucin)」です。
>>
>> 一般に使われている「ムチン」は「(英: mucin)」のドイツ語読みです。
>>
>>
>>
>> *植物の粘液の主成分「ペクチン性多糖」*と*動物の粘液の主成分「ミューシ
ン」*を区別する理由は、
>>
>> 「ペクチン性多糖」が*「多糖」*である一方、
>>
>> 「ミューシン」は*「糖タンパク質」*である点にあります。
>>
>>
>>
>> 栄養学的には、
>>
>> 「ペクチン性多糖」も「ミューシン」も*食物繊維*です。
>>
>>
>>
>> 「ネバネバしたものを食べると体に良い」という健康情報自体、つまり、ネ
バネバ食が「粘膜を保護する」「胃腸にいい」も誤った日本語訳に由来していま
す。
>>
>>
>>
>> したがって、実際の食経験に基づくものではありません。
>>
>>
>>
>> 野菜や発酵食品などのネバネバ食材の効能・効果がこれまで日本国内で当然
のように語られてきたのは、
>>
>> 明治の頃にドイツ医学を学んだ医学者や医師たちが「独:Schleim
>> 」を「(動植物の)粘液」と誤った語釈を与えていたからである、といって
もいいすぎではありません。
>>
>>
>>
>> その中のひとりが明治の文豪「森鴎外」こと森林太郎でした。
>>
>>
>>
>> ドイツ語の辞書を引けば、「独:Schleim」については3つの語釈があること
がわかります。
>>
>>
>>
>> 1.(動物の)粘液
>>
>> 2.(植物の)粘液
>>
>> 3.病人食
>>
>>
>>
>> 3つ目の「病人食」は、「お粥」のことです。
>>
>> 「お粥」はネバネバというよりは「ドロドロ」しています。
>>
>> また、「病人食」ですから、医学者や医師たちが研究ではなく、実際の臨床
現場で使う言葉です。
>>
>>
>>
>> 実は「ネバネバは体に良い」という話は、ここから来ていました。
>>
>>
>>
>> しかし、「3.病人食」はあくまで食べやすい調理済みの食べ物であり、野
菜や発酵食品の成分の話とはまったく関係ありません。
>>
>>
>>
>>
>> それにもかかわらず、「ムチン」という呼称さえ変えれば問題ないとして、
そこだけを訂正し、野菜や発酵食品などのネバネバ食材の効能・効果についての
記述まではまだ改められていないのが現状です。
>>
>>
>>
>> 以上、よろしくお願いいたします。
>>
>>
>>
>> では。
>>
>>
>>
>>
>>
>> ++++++++++++++
>>
>> 公共メディア じゃんぬ
>>
>> Common Sense, Jeanne
>>
>> https://jeanne.jp
>>
>> ++++++++++++++
>>
>>
>>
>> -------------------------------------------------
>>
>> 株式会社はなもみ(法人番号:3050001008638)
>>
>> 代表取締役社長 池田剛士(携帯:09041347927)
>>
>> -------------------------------------------------
>>
>>
>> --
>> Hiraganabunseki-org mailing list
>> Hiraganabunseki-org @ jsac.jp
>> http://www.jsac.or.jp/cgi-bin/mailman/listinfo/hiraganabunseki-org
>>
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