「分析化学」特集“オミクスと分析化学”の論文募集

「分析化学」編集委員会

 ヒトゲノム計画の終了宣言がなされてから9年が経過する2012年.ヒトゲノム計画終了10周年,WatsonとCrickによるDNAの2重らせん構造の論文発表から60周年となる2013年.この節目を迎えるまでに分析化学は生命科学から医療分野まで,幅広く貢献してきました.特にこの10年間で,オミクスと呼ばれる網羅的研究分野が開花し目覚ましい発展を遂げてきました.遺伝子レベルではゲノミクス,メタゲノミクス,エピゲノミクス,代謝レベルでは,プロテオミクス,トランスクリプトミクス,メタボロミクス,グライコミクス,リピドミクス,メタロミクス,さらには細胞レベルであるセロミクスが挙げられます.これら生命科学の新分野を支えるのは,微量分析法,ハイスループット分析法,イメージング法,そしてデータの統計処理法といった分析化学的手法であり,それら手法の数々は枚挙にいとまがないほどです.高齢化社会をむかえる日本では,オミクスや薬物動態解析の発展により,病気早期発見やテーラーメード医療の展開など高度な医療の進展が期待されています.また環境分野でも,有用化合物を生産する新しい生物種の探索から生態系モニタリングに至るまで,分析化学の発展はますます社会で望まれています.

 このような現状を踏まえ,「分析化学」編集委員会では,「オミクスと分析化学」と題した特集を企画しました.本特集では,1)オミクスに関連する新しい生体関連物質分析手法や装置の開発・工夫,2)オミクスに関連する分析化学に役立つ要素技術や機能材料の開発,3)オミクスに関連する分析の実施例,応用例,の三つのカテゴリーから幅広く論文投稿をお待ちしております.奮ってご投稿下さい.

1. 特集論文の題目:
「オミクスと分析化学」
2. 特集論文の対象:
以下の例のような「オミクスと分析化学」に関する論文.
1)オミクスに関連する新しい生体関連物質分析手法や装置の開発・工夫,2)オミクスに関連する分析化学に役立つ要素技術や機能材料の開発,3)オミクスに関連する分析の実施例,応用例,等.
3. 論文の種類:
総合論文,報文,技術論文,ノート,アナリティカルレポート.
4. 特集論文の投稿規定及び投稿の手引き:
一般論文に準拠(「ぶんせき」2011,No.3, 又はURL=http://www.jsac.or.jp/bunbunsekikagaku.html 参照).
5. 特集論文の審査方法:
一般論文の審査方法に準拠.
6. 特集論文の申込方法:
投稿カードに所定の事項を記入(論文種目欄には赤字で論文の種類と「分析化学・オミクス特集論文」を記入する)して,「分析化学」編集委員会あてにお申し込みください (電子メール: ). なお,投稿カードのうち,題名,著者名は暫定のもの,原稿予定枚数などの未定部分の 記載は不要です.また,投稿は電子メールにてお願いします.別紙(電子原稿の投稿要領)を参照して作成したPDFファイルを添付して て あてにお送りください.なお,電子メール投稿ができない場合には,郵送にてご投稿ください.
7. 特集論文の申込締切:
2011年11月4日(金)
8. 特集論文の原稿締切:
2011年12月9日(金)必着
9. 特集論文の掲載:
期限以内に審査を通過した論文は特集論文として「分析化学」第61巻第6号に掲載の予定です.ただし,他の号に掲載する場合もあります.
10. 特集論文に関する問合先:
〒141-0031 東京都品川区西五反田1-26-2 五反田サンハイツ304号 ㈳日本分析化学会「分析化学」編集委員会 [電話:03-3490-3537, E-mail: ]

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