「分析化学」特集“オンサイト分析の展開”の論文募集

「分析化学」編集委員会

 近年,その場・その時での分析を可能とする「オンサイト分析」が広い分野で脚光を浴びています.例えば環境分析では,サンプルを保存して持ち帰らず,即座にオンサイト分析できる試験紙や分析キットが普及し,より高度な定性定量分析にはマイクロフロー分析器,ポータブル発光分光器,ハンディー蛍光X線分光器などが活躍しています.医療分野では,妊娠検査紙や血糖測定器が市販されて広く一般に使われるとともに,緊急を要する救急医療の現場ではポイントオブケア測定器が活躍しています.また,産業分野では,オンサイト分析が工場の工程管理・品質管理,土壌・水質管理,飼育・培養・栽培の管理の現場で,重要な役割を果たしています.これらの実用的分野のみならず学術的な分野でも,可搬でない美術・工芸品の現地調査,考古学における遺物・遺跡の現地調査などにもオンサイト分析は欠かせない存在となりつつあり,定説を覆す新しい発見が得られています.さらには微細加工技術や半導体技術の進歩,新しい高性能小型検出器や機能性材料の開発などにより,従来では不可能であったオンサイト分析も次々と実現しつつあり,急速な発展と広がりを見せております.そして昨今においては,テロ対策や食品の産地偽装問題など,日々の生活の安全・安心を守る場面において,「オンサイト分析」の発展・応用が社会的にも強く期待されています.

 このような状況を踏まえ「分析化学」編集委員会では「オンサイト分析の展開」と題した特集を企画しました.本特集では,オンサイト分析法の開発や,その分析法を利用して得られた新しい知見などに関する論文を幅広く募集します.奮ってご投稿下さい.

1. 特集論文の題目:
「オンサイト分析の展開」
2. 特集論文の対象:
以下の例のような「オンサイト分析」に関する論文.
1)新しいオンサイト分析手法や装置の開発・工夫,2)オンサイト分析の実施例・応用例,3)オンサイト分析法を使って得られた新規な結果,4)オンサイト分析に役立つ機能性材料や素子の開発等.
3. 論文の種類:
総合論文,報文,技術論文,ノート,アナリティカルレポート.
4. 特集論文の投稿規定及び投稿の手引き:
一般論文に準拠(「ぶんせき」2010,No.3, 又はURL=http://www.jsac.or.jp/bunbunsekikagaku.html 参照).
5. 特集論文の審査方法:
一般論文の審査方法に準拠.
6. 特集論文の申込方法:
投稿カードに所定の事項を記入(論文種目欄には赤字で論文の種類と「分析化学・オンサイト特集論文」を記入する)して,「分析化学」編集委員会あてにお申し込みください (電子メール: ). なお,記入内容のうち,題名,著者は暫定のものとし,原稿予定枚数などの未定部分は空白として下さい.また,投稿は電子メールにてお願いします.別紙(電子原稿の投稿要領)を参照して作成したPDFファイルを添付して て あてにお送りください.なお,電子メール投稿ができない場合には,郵送にてご投稿ください.
7. 特集論文の申込締切:
2010年11月5日(金)
8. 特集論文の原稿締切:
2010年12月10日(金)必着
9. 特集論文の掲載号:
期限内に審査を通過した論文は,「分析化学」第60巻第6号に掲載の予定です.ただし,他の号に掲載する場合があります.
10. 特集論文に関する問合先:
〒141-0031 東京都品川区西五反田1-26-2 五反田サンハイツ304号 ㈳日本分析化学会「分析化学」編集委員会 [電話:03-3490-3351, E-mail: ]

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